とちぎ福祉サービス第三者評価推進機構

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福祉サービス第三者評価結果


■第三者評価機関名
特定非営利活動法人 アスク
■施設・事業所情報
名称 塩原認定こども園 種別 保育所
代表者氏名 岩瀬冨美子 定員(利用人数) 30(40)
所在地 〒329-2921
那須塩原市塩原652-1
TEL 0287-32-2360
■第三者評価の受審状況
評価実施期間 平成30年4月11日(契約日)~ 平成30年8月8日(評価結果確定日)
受審回数(前回の受審時期) 3回 (平成27年度)
■総評
◇特に評価の高い点
①保育の質の向上に向けた取り組み
認定こども園として義務付けられている保育教諭の研修や、調理員等を含め全職員が自ら立てた研修目標に従って計画を策定し実施している。それぞれの研修報告に対しては管理者層(園長、副園長、主幹保育教諭)が評価を行っている。また保育教諭等が「個々の保育、クラス運営、園全体の保育」の視点から行う5段階評価と、各自の反省・課題を記述する自己評価を年2回行い、年度末には保護者から「保育内容、食育・行事、地域との連携、保護者との連携」についてのアンケートを取り、こども園全体の評価に繋げている。評価の実施が改善へと発展していくよう、自己評価の方法や記録の様式を検討改善し、PDCA(計画・実行・評価・改善)を実際の保育に活かし、保育の質の向上に取り組んでいる。

②子どもが心地よく過ごせる環境の中で、主体的に活動できる保育
新築3年目の園舎は、保育室・廊下・トイレ等が床暖房になっており、採光、換気を含め子どもたちが清潔で安全に過ごせるよう環境を整備している。保育教諭は子どもが自らしてみようとする気持ちを受け止め、様々な環境を整えている。小規模園であることから、日々の生活の中で異年齢児の交流が行われ、生活や遊びが自然な形で伝達され展開していく環境になっている。固定遊具の利用等に制限を設けず、年齢により保育教諭が付き添って遊び方を教え見守る光景が見られた。

③地域の中の活動への参加
「箒川リフレッシュ大作戦」(塩原地区幼小中合同河川奉仕活動)に参加し河川の清掃活動を小中学生や地域の人とともに行い、その後、漁業協同組合の協力でマスのつかみ取りなどの体験もしている。また、塩原温泉祭り・地域コミュニティー祭り・塩原小中学校文化祭・近隣のお寺で開催される花祭りなど多くの地域行事にも参加する機会がある。子どもたちが様々な地域の行事へ参加し、和太鼓を演奏披露する機会が設けられていることは、子どもが地域の一員であることを実感し、一人ひとりの自信にも繋がっている。

◇改善を求められる点
①新たな中・長期計画の策定
法人としてまとめた事業計画の冒頭に法人の目指す将来展望が示されている。その財源は収支報告書によって報告され、理事会の承認も受けている。認定こども園開設に伴い、園舎の移転新築が行われ、建設事業は終了しているので、今後は、認定こども園における将来展望を明らかにして、取り組むべき課題を示し、新たな中・長期の事業計画と収支計画を策定することが求められる。

②中・長期計画の実施計画としての事業計画の策定と事業計画に対する職員の参画
社会福祉法人天野会が経営する二つの保育園と一つの認定こども園の事業をまとめて法人として事業計画を立てている。法人の事業計画の中に塩原認定こども園に関する事業が網羅されているが、その詳しい事業内容はそれぞれの個別計画(保育計画、行事計画、人材育成・研修計画など)に委ねられている。今後は、法人として新たな中・長期計画を策定した上で、単年度の事業計画が中・長期計画の実施計画としての位置づけであると明確にすることが期待される。また、積極的な職員の参画のもと、個別計画を認定こども園独自の事業計画として集約されることを期待したい。

③子どもに関する記録等の管理体制の確立と研修
現在、個別記録や計画等を含め電子データによる情報の共有化が図られてきている。今後は電子データ利用が増加すると考えられるので、更に記録の管理体制の見直しまたは改善を行い、個人情報保護規程等を含めた定期的な研修が行われることを期待する。
■第三者評価結果に対する施設・事業所のコメント
第三者からの視点で評価をして頂いたことで、自分達では気付きにくい良い点と、改善点が明確になった。自己評価から日々の保育の積み重ねや継続することの大切さを再認識することも多く、子どもを主体とした教育・保育を行う自信に繋がり更に伸ばしていこうという励みになった。また、改善点は早期に対応する機会やヒントになった。今後は中長期ビジョンを明確にし、IT化、電子データへの学びを深め、保護者や子どもたちにとって受け入れやすい温かな雰囲気や環境作りを大切にし、地域の中でより良い保育サービスを目指していきたい。
今回このような機会を頂けたこと、評価に当たって励みとなる言葉や、様々な尽力を頂きましたことを心から感謝申し上げます。
■第三者評価結果
 
  別紙の「第三者評価結果」に記載している事項について公表する。