とちぎ福祉サービス第三者評価推進機構

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福祉サービス第三者評価結果


■第三者評価機関名
特定非営利活動法人 アスク
■施設・事業所情報
名称 栃木市いりふね保育園 種別 保育所
代表者氏名 小倉 悦子 利用人数(定員) 53(52)
所在地 〒328-0016
栃木市入舟町3-23
TEL 0282-22-2483
■実地調査日
平成27年12月16日、平成28年1月20日
■総評
◇特に評価の高い点

①家庭や関係機関と連携した特別支援保育の取り組み
 支援児が集団の中で安定して楽しく生活できるよう、特性に合わせた支援計画を作成し、職員が個別に関われる環境を整えている。心理判定員らによる専門的な巡回相談・助言等を年2回のほか必要に応じて随時受けられる体制にあり、医療機関や専門機関とも連携し、保護者と個別連絡帳を毎日交換する中で相互理解を図りながら保育に当たっている。連絡帳には、支援児が保護者に園での様子や明日の予定等を伝える内容が綴られていて、支援児が安心して園で生活している様子を知ることが出来る。また、各種記録から、支援児だけでなく共に過ごす他の子ども達にも、互いに尊重し認め合う等の成長が見られることが窺える。

②食物アレルギー疾患のある子どもへの対応の充実
 食物アレルギー対応マニュアルが整備されており、入園時に保護者に確認した後医療機関を受診してもらい、医師の診断により作成された生活管理指導表を基に保護者と相談しながら与薬や食事提供等の対応をしている。食物アレルギー対応については、園長・主任・担任・保護者・調理員・市の管理栄養士が集まって話し合い、保護者の同意を得た上で除去食や提供方法等を決めている。除去食は専用の食器を使用し、トレイに名札を載せ普通食と別の場所に置いておき、調理員・担任・園長が誤食のないよう確認を行っている。また、職員全員にアレルギー対応について周知しているほか、他の子どもたちにも除去食について説明するなど、充実した対応が取られている。

③子どもの安全確保に向けた充実した取り組み
 緊急時・危機管理・感染症等の各種マニュアルが作成済みで、職員は各種会議や園内研修等で役割分担の確認と意識統一に努めている。災害時マニュアルの他に、園独自の水害対応マニュアルも作成されており、火災・地震・大雪・不審者侵入等様々な場面を想定して訓練を行い、保護者への引き渡し訓練も実施している。職種毎の安全管理自主点検表・年齢別の事故防止チェックリストを使って、保育時の危険な状況や危険個所の確認をしているほか、遊具や備品等の点検を日々行い、固定遊具については専門業者による点検を実施し修理等を行っている。また、ヒヤリハット報告書によって職員間で情報共有を図り事故発生予防に取り組むなど、子どもの安全確保に向けた充実した取り組みが行われている。
◇改善を求められる点

①保育における標準的実施方法の文書化への取り組み
 提供する保育について、早番・遅番の手順や留意事項、保育場面の一部のマニュアルは作成されているが、保育するうえで職員が更に共通の認識を持って当たれるよう、子どもの発達に沿って行われる保育の方法・保育士の関わり・配慮事項等、基本的な事柄について示した包括的な標準的実施方法の文書化が望まれる。また、文書化した後にも、標準的実施方法は組織として定期的に現状を検証し、必要な見直しを実施していくことが望まれる。

②職員の教育・研修に関する基本姿勢の明示と研修体制の充実  
 外部研修および園内研修を含めた年度研修計画が策定されていて、平成27年度は約30件の研修計画があり、研修後には報告書を提出するほか、職員会議の場で研修報告を行い研修内容の共有化を図っている。しかし、資質向上についての指針となる基本姿勢を明示したものがなく、研修計画も職員一人ひとりについて立案するような内容にはなっていない。今後は、職員に求める基本的姿勢や専門性を事業計画等のなかで明示するとともに、職員一人ひとりについて、これまでの研修履歴や不足している分野を抽出し、経験年数・専門分野・本人の意向等を踏まえた研修計画の策定が期待される。また、研修後は成果の評価を行い、課題を明確にして個々の職員のその後の研修計画に反映していくことが望まれる。
 
③地域交流の強化と地域への機能の還元
 納涼祭や運動会における地域住民との交流を行っているほか、年長児が市内行事に参加してお遊戯や太鼓演奏を披露するなどの取り組みが見られるが、園自らが地域交流を広げるための働きかけとしては十分とは言えない。また、意見箱の設置や電話等による市民からの子育て相談に応じたりしているが、園としての機能を地域住民に還元している事業としては十分ではない。今後は、地域交流を更に広げていくことと、市担当課と協議の上で機能を還元する新たな事業を提供していくことが望まれる。
■第三者評価結果に対する施設・事業所のコメント
 今回、第三者評価を受けたことによって、保育業務全般を見直す良い機会となり、課題も明確になった。評価結果をふまえ全職員で検討を重ねながら、今後は地域との交流の充実及び積極的な研修参加や園内研修の充実を図り、職員の共通認識のもと資質の向上にむけて努力していきたい。また今後も引き続き「より良い保育園」を目指し自己評価による「気づき」「振り返り」を行いながら課題の改善に努めていきたい。
■第三者評価結果
 
  別紙の「第三者評価結果」に記載している事項について公表する。