とちぎ福祉サービス第三者評価推進機構

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福祉サービス第三者評価結果


■第三者評価機関名
株式会社 アールピーアイ栃木
■施設・事業所情報
名称 下野市立グリム保育園 種別 保育所
代表者氏名 大塚 洋子 定員(利用人数) 150人(134)
所在地 〒329-0503
栃木県下野市下長田69
TEL 0285-52-1127
■第三者評価の受審状況
評価実施期間 令和4年9月6日(契約日)~ 令和5年2月28日(評価結果確定日)
受審回数(前回の受審時期) 3回 (平成29年度)
■総評
◇特に評価の高い点
1.豊かな自然、隣接するきらら館などの周辺施設を生かし、保育活動が行われています。
 本園は広々とした田園の中にあり、隣接して下野市保健センターきらら館(以下「きらら館」という)があります。きらら館には緑の広場があり、きらら館の敷地内に併設して特別養護老人ホームやデイサービスセンターの高齢者施設があります。田園の中を歩く散歩コースはいく通りも設定されており、指導計画に沿って選択し、自然とふれあい、四季を感じながら、散歩を楽しむことができます。また、隣接する特別養護老人ホームやデイサービスを利用する高齢者とは日常的な交流活動があり、園児たちからのプレゼントに対し、デイサービスの高齢者からのお礼の手紙を頂いたりするなど、心の通い合う活動を活発に行っています。訪問日には、園児たちが園の南側にあるきらら館の緑の広場で、自由に思う存分、走り回る園児たちの姿がみられました。本園が保育理念に掲げる「自然豊かな環境の中で、心身ともに健康で心豊かな子どもに育てる」をまさに実践しています。

2.コロナ禍を克服する改善への取り組みが行われています
 新型コロナウイルスの発生により、様々な活動が自粛せざるを得ない状況となりました。今年の「夏祭り」は保護者不参加の開催となりました。保護者が参加できない分、5歳児がリーダーとなり「何をやりたいか」など、企画段階から関わり盛り上がりを見せました。この様子を保護者に見せたいと考え、お祭りの展示はそのままにし、子どもたちの写真も掲示し、夕方保護者に見ていただくように取り組みました。例年であれば「夏祭り」に参加できない祖父母も見に来ることができて好評であり、コロナによるピンチをチャンスに変えた職員の発想と取組でした。
この評価で実施した職員アンケート結果をもとに、フリーの会計年度任用職員への情報伝達を改善する取組がすでに行われていたことも目にしました。この他グループワークによる改善取組なども見受けられ、日頃から園の目指す姿に向けて改善への取組が行われています。

3.ゆとりある保育体制による職員活動の充実
 本園にはフリーの保育士が配置されています。各クラスの担任に入らず、臨時にクラスの保育に入らなければならない時や、園の行事に対応しなければならない時に、状況の変化に応じて動いています。訪問調査の当日は、担任から依頼を受けた掲示物等の制作を行っていました。このようにフリーの保育士がいることで、職員のシフトも組みやすく、担任の負担が軽減され、さらには緊急時の対応も取りやすい保育体制が組まれています。
また、「避難訓練」や「不審者対応」、「交通安全」、「リスクマネジメント」などのグループワーク体制が整えられており、それぞれ年間実施計画に基づき活動が行われています。避難訓練の実施と反省、リスクマネジメントチェックシートの作成・全職員への取組実施など、年間を通してそれぞれのグループワークは、園内活動の見直しにつながる活動となっています。
◇改善を求められる点
1.本園の目指す姿としての理念等の考えをより明確にすることが望まれます。
 下野市立保育園は5園あったものが令和5年度には2園となり、その一つが本園です。園児数が多い本市を代表する公立の保育園となり、市の保育政策を実践していく園として期待されます。保育園においては、園の目指す姿(理念、基本方針、保育目標)が大切であり、その実現に向けて常に保育等を見直し改善に取り組んでいくことが望まれており、市の政策と合わせて見直しをしていくことも必要ではないかと思われます。また、本園では「幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿」の考えを大切にしています。この「10の姿」の考えと、理念等の本園の目指す姿との関係性についても、より明確に位置付けていくことが望まれます。

2.職員間の密な連携を図る体制整備が望まれます。
 本園は園児数134人に対し、常勤職員34人、非常勤職員17人、合計51人の職員で保育活動を展開する大規模保育園です。各年齢のクラスを0・1歳児、2歳児、3・4・5歳児の3つのブロックに分け、情報伝達などの運営体制が取られています。朝のミーティングは園長、主任2名、各ブロック代表職員1名、栄養士1名の合計7名で行われ、各ブロックの代表者はブロックに戻り、各クラスの保育士に朝のミーティング結果を伝達する体制をとっています。今回実施した職員アンケートでは、「職員間の情報交換がスムーズにできていない」「職員の人数が多いため、連携が難しい」「ブロックを超えて情報が届きにくい」と言った意見が出されています。職員間の連携は、スムーズな保育活動への影響、さらには情報伝達の誤りによる行き違いの発生も懸念され、園全体、ブロック内、ブロック間の連携を密にする組織体制の整備が求められます。

3.情報伝達の改善が求められます。
 本園の日々の保育において様々な書類があり、マニュアル等により文書化されています。記録を確認すると、一部に記入の仕方が統一されていないものを見かけました。記載方法が異なることで、情報が正しく伝わらないことが懸念されます。
毎月の全体会議には各クラスから代表が1名参加、毎朝のミーティングにはブロック代表者が1名参加するのみで、他の職員はミーティングノートを閲覧等することにより情報の共有化を図ることとしています。職員アンケートにおいて「情報共有」や「連携」に対する改善要望が多数挙げられています。子どもの数が多い本園において、正確な情報をより効果的に伝達するための記録や確認方法、情報の伝達方法について、本園に適した取組がなされるよう、常に留意し見直しされていくことが望まれます。
■第三者評価結果に対する施設・事業所のコメント
 保育提供の質の向上を図ることを目的とし、今回第三者評価を受審しました。高い評価をいただいた個所については、引き続き取り組んでいきたいと思います。しかしながら改善が求められる点については、真摯に受け止め改善に努めていかなくてはなりません。以前から職員間におきましても、情報の伝達等につきましては改善を求める声があがっておりました。ご指摘のとおり、情報共有は園児の安全を保つためには欠かせないものです。多くの職員がいるからこそ情報の受け止め方に差異が生じるのも事実ですが、今後職員と共に改善策を講じ、子どもと保護者にとって、そして、勤務する職員にとっても保育園が安心・安全の場となるよう心がけていきたいと思います。
■第三者評価結果
 
  別紙の「第三者評価結果」に記載している事項について公表する。