とちぎ福祉サービス第三者評価推進機構

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福祉サービス第三者評価結果


■第三者評価機関名
特定非営利活動法人 アスク
■施設・事業所情報
名称 蓼沼保育園 種別 保育所
代表者氏名 坂本 美樹 定員(利用人数) 90人(75)
所在地 〒329-0603
栃木県河内郡上三川町東蓼沼632-2
TEL 0285-56-2210
■第三者評価の受審状況
評価実施期間 令和4年4月28日(契約日)~ 令和4年12月28日(評価結果確定日)
受審回数(前回の受審時期) 2回 (平成21年度)
■総評
◇特に評価の高い点
1.職員間の連携により共通理解を深め、子ども一人ひとりを大切にした保育
 保育理念や基本方針、保育目標等を基に、各種のマニュアルが策定されており、職員にも周知を図り、子どもを尊重した保育が行えるよう取り組んでいる。一人ひとりの子どもの状況について十分に理解し受容するために、職員間で話し合いが行われ、関わり方や援助の仕方等を共有し、保育に反映させている。保護者からは「先生が子ども一人ひとりに寄り添って接してくれる」「先生が愛情を持って子どもに関わってくれているのが良く分かる」と信頼が厚く、園全体で子ども一人ひとりを大切にして保育に臨んでいることが窺える。

2.保育の質の向上に向けた組織的な取組
 職員一人ひとりの自己評価結果を取りまとめる形で「改善計画案」を作成し、リーダー会、職員会議と段階的に話し合いを行って年度の重点課題を設定しており、令和3年度には職員間の連携が進み、全職員が状況を把握してスムーズな対応が可能となるなど、成果が確認されている。年度末に主任とリーダー職員が主なメンバーとなって内部監査を実施し、園の全体的な活動の振り返りと次年度の重点課題の設定が行われている。各種の評価結果は職員会議で共有されており、組織的にPDCAサイクルに基づく保育の質の向上に向けた取組を実施している。

3.風通しがよく、働きやすい職場づくりに取り組む保育園
 少子化が進む中、「良い先生が揃っている」と評価され、保護者から選ばれる保育園になることが重要な課題と捉えている。長期的な視野で人材育成を進めていく方針であり、保育技術・知識の向上のための研修参加とともに、風通しがよく、働きやすい職場づくりに取り組んでいる。法人として、職員の子どもを預かる保育施設(企業主導型)を近隣に開設しており、職員の利用率も高く、職員の状況や働き方に応じて柔軟に対応することで、スムーズに安心して職場復帰できる環境を整備している。
◇改善を求められる点
1.標準的な実施方法について、見直しをする仕組みの確立
 年度末に内部監査や自己評価、保護者アンケート等を実施し、次年度の保育内容の検討に繋げている。また、職員からは口頭で標準的な実施方法の見直しについての意見を受けることもある。今後は、子どもが必要とする保育内容の変化や新たな知識・技術等についても都度検証し導入するとともに、職員や保護者等からの意見や提案を標準的実施方法の内容に反映しやすくするよう起案のための様式を整備するなど、定期的に見直しをする仕組みの整備が期待される。

2.園の運営や経営に関する職員間の共通認識の醸成
 法人内の園長会議を毎月開催し、理事長、各園の園長・主任が集まり、経営状況や人員配置、働きやすい環境整備等の課題解決の話し合いを行っている。令和3年に新しく園舎を整備したばかりであり、遊具の使用方法や収納場所の確保、経営改善に向けた取組などについて職員と話し合っているものの、職員全体で共通認識が得られていない面も見受けられた。業務の実効性を高め、経営の改善を進める上で、組織内に同様の意識を形成するための取組の強化が期待される。

3.年度の事業計画、重点課題の内容を保護者に伝える取組の強化
 事業計画に基づく取組の内容については、園だより、園新聞等を通じて保護者に知らせ、大きな行事や保育内容の変更等については保護者会総会で説明しているものの、行事の報告が主な内容となっている。今後は、課外活動の拡充や音楽指導に取り組むねらいなど、年度の事業計画や重点課題の内容を分かりやすく説明する資料を配付し、保育の方針や意図について保護者の理解を深め、保護者等の参加を促す取組の強化が期待される。
■第三者評価結果に対する施設・事業所のコメント
 保育園を利用する全ての人に居心地の良い場所を提供するために最善を模索し保育を提供してきました。今回、第三者評価を受け、改めて保育園とはという所から考え、学ぶことができ、職員とともに大きな物を得ることが出来たと感じています。特に、職員間の連携を図り共通理解を深めている部分に関して高い評価を得られたことは、今後も私たちの自信となり、続けていく原動力となりました。また、改善点なども挙げていただき、利用する保護者にとってより細やかな情報の提供が必要であることを学びました。今後もよりよい保育園をつくるために、社会との繋がりを大切に、そして、保育園を利用する全ての方々にとってよりよい環境を作れるよう努力してまいります。
 第三者評価機関「アスク」の皆様には、長期に渡りお付き合いいただきありがとうございました。
■第三者評価結果
 
  別紙の「第三者評価結果」に記載している事項について公表する。