とちぎ福祉サービス第三者評価推進機構

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福祉サービス第三者評価結果


■第三者評価機関名
一般社団法人 栃木県社会福祉士会
■施設・事業所情報
名称 わかくさ保育園 種別 保育所
代表者氏名 田谷 聡 定員(利用人数) 80人(71)
所在地 〒329-0431
栃木県下野市薬師寺3151-2
TEL 0285-58-7438
■第三者評価の受審状況
評価実施期間 令和4年5月1日(契約日)~ 令和4年12月31日(評価結果確定日)
受審回数(前回の受審時期) 1回 (今回が初回)
■総評
◇特に評価の高い点
○子どもの目線に合わせ、子どもが興味を抱く保育の実践
 約10年前から、6月4日前後に虫歯予防キャンペーンと称して、職員が虫歯を予防する大切さを子どもたちに分かりやすく教えるために、独自の劇を職員自ら披露し、その後、看護師が手作り人形を用いて歯ブラシの持ち方や歯磨きの仕方を教える取組を行っています。看護師が歯を磨いている様子を真似しながら、皆で楽しく歯を磨く練習をすることで、歯磨きの習慣を習得しています。

○子ども一人ひとりに寄り添う保育の実践
 生活習慣は、個々の発達に合わせてゆっくり進めています。特に、トイレトレーニングにおいては、紙芝居を多く読む機会を作り、子ども達にトイレトレーニングのイメージをつきやすくしてから、段階的にオムツ外しに取組んでいます。衣服の着脱の場面では、職員は子どものそばで見守り声をかけ、できないところはさりげなく援助し、一人でできた時には共感する援助を行っています。子どもの気持ちが不安定な時は、子どもに合わせた声かけを行い、場合によっては一対一で対応する等、子どもに寄り添う保育を実践しています。

○食育の実践
 給食が身近で楽しい時間となるように、子どもたちに好きなメニューの希望調査を行い、月に1度提供しています。保護者の迎えの際に「本日の給食」が見て分かるように廊下のボードに写真を掲示しています。毎月、食育の日には食に関する紙芝居や絵本を通して食の楽しさや大切さを伝えています。食器は陶器を使用し物を大切に使うことも伝えています。

○職員の十分な配置
 現在、必要な人材は充足しており、職員の急な休暇等、迅速に対応できる人員配置となっています。子どもの体調に合わせ、状況に応じて一対一での対応も可能となる配置ができています。
◇改善を求められる点
○中・長期計画の作成
 利用定員を順次増やす数値目標や職員の研修計画、単年度の事業計画等、各種計画が作成されていますが、中・長期計画は作成されていません。保育理念や保育方針の実現に向け、中・長期計画の策定が望まれます。

○地域とのかかわりの充実
 保育理念の一つに掲げられている「地域の子育てを支えることを目指す」について、具体的な実施までには至っていません。地域の保護者等に対する子育て支援については保育所保育指針にも記載されていますので、今後、保育園としてどのように取組んでいけばいいのか検討されることを期待します。

○話し合われた経過の記録の作成
 職員は保育方針を念頭に、子ども一人ひとりの気持ちに寄り添った保育を行っています。新しく入職した職員に、園の方針について、その都度現場の対応の中で伝えていますが口頭での伝達が多いため、全職員での共有ができていません。今後は、伝えたことや話し合った経過、結果を記録することにより、全職員が共通認識を持ち、さらなる保育方針にそった保育を行うことを期待します。
■第三者評価結果に対する施設・事業所のコメント
 初めての第三者評価受審に戦々恐々としておりましたが、調査の事前打合せや評価調査者の方々の丁寧なヒヤリングでこれまでの保育に対する客観的な評価が得られ大変良い機会となりました。
 開園して35年となりますが、子どもの目線に合わせ子どもが興味を抱く保育の実践、子ども一人ひとりに寄り添う保育の実践、食育の実践等に関し高評価が得られたことに、大変うれしく思っております。
 一方で改善が求められる点に関しては真摯に受け止め、それらを明確化し園全体で共通認識や理解を図りながら今後の課題として取り組んでいきたいと思います。
 今回の第三者評価に当たっては、励みとなる種々のご助言やご尽力を賜り、心から感謝申し上げます。
■第三者評価結果
 
  別紙の「第三者評価結果」に記載している事項について公表する。