とちぎ福祉サービス第三者評価推進機構

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福祉サービス第三者評価結果


■第三者評価機関名
特定非営利活動法人 アスク
■施設・事業所情報
名称 上三川保育園 種別 保育所
代表者氏名 小川 美千代 定員(利用人数) 90(人)92
所在地 〒329-0611
栃木県河内郡上三川町上三川2863-2
TEL 0285-38-8760
■第三者評価の受審状況
評価実施期間 令和4年4月28日(契約日)~ 令和4年9月27日(評価結果確定日)
受審回数(前回の受審時期) 2回 (2014年度)
■総評
◇特に評価の高い点
1.一人ひとりの子どもに関する情報を共有し、安心して子どもを預けられる保育園
子どもの発達やそのプロセス、家庭環境等から生じる一人ひとりの子どもについて十分に理解し受容するために、職員間で話し合いが行われ、関わり方や援助の仕方等を共有し、保育に反映させている。保護者が安心できるよう、全職員が全園児の名前を覚えており、自分のクラス以外の園児のことも分かるよう情報共有し、保育に当たっている。保護者からは、送迎時において担任以外でも一人ひとりを理解した声掛けがあり、安心して預けられるという意見が多く見られる。
2.様々な機会を捉え、生活と遊びを豊かにする保育の実践
それぞれの年齢に応じた玩具や用具を用意し、個々の子どもがどの様な遊びをしたいかを汲み取りながら、主体的に遊べるよう見守りや援助をしている。一日を通して積極的に戸外遊びを取り入れており、異年齢児との遊びを通して、子どもたち自身が年上の子の遊びを真似たり、年下の子の面倒を見たりできるような保育を展開している。3歳以上児クラスでは、達成度に応じて楽しく指導を受けられる体育教室や、身近な物を使いながら学べる英会話教室を実施している。
3.風通しがよく、働きやすい職場づくりに取り組む保育園
保護者に選ばれる園になるために、風通しがよく、働きやすい職場づくりに取り組んでいる。保育の質を維持しながら、職員の休暇等を保障するため、「園全体で子どもを見守る」という意識を職員研修等を通じて形成するよう努めている。平成29年4月に従業員向け企業主導型保育施設を開設し、職員の状況や働き方に応じて柔軟に対応でき、スムーズに安心して職場復帰できる環境を整備しており、職員の利用率も高く、働きやすい職場づくりに効果を発揮している。
◇改善を求められる点
1.保育士等の自己評価の更なる活用
年度末に保育士等が自己評価を実施し、保育の質の向上と園及び職員個々の保育の振り返りと改善点の明確化をしている。園全体として、自己評価の集計結果を基に改善点を見つけ、改善計画を作成し、次年度の保育計画や研修計画の立案に活かしている。今後さらに、保育士等の専門性の向上を図っていく上で、職員一人ひとりが自分では気づけなかった保育の良さや課題を職員間で確認し合うことができるよう、自己評価の活用方法についての工夫が期待される。
2.職員一人ひとりの育成に向けた取組の強化
開園当初から在籍する職員が多く、園全体の保育目標の理解も進んでおり、安定した保育が行われている。一方で、環境の変化に対応し、保育士に求められる専門性を発揮していく上で、園全体の目標の下で個々の職員が目標を設定し、立てた目標に対する到達度の確認を行う目標管理の仕組づくりが重要となっている。保育士等の自己評価の機会を利用したり、定期的な面接を実施したりするなど、意図的、継続的に人材育成を行う取組の強化が期待される。
3.年度の事業計画、重点課題の内容を保護者に伝える取組の強化
事業計画に基づく取組の内容については、園だより、園新聞等を通じて保護者に知らせ、大きな行事や保育内容の変更等については保護者会総会で説明しているものの、行事の報告が主な内容となっている。今後は、地域活動や課外活動の拡充に取り組むねらいなど、年度の事業計画、重点課題の内容を分かりやすく説明する資料を配付し、保育の方針や意図について保護者の理解を深め、保護者等の参加を促す取組の強化が期待される。
■第三者評価結果に対する施設・事業所のコメント
 保育園が開園して10年目を迎えますが、多様化される保育ニーズに応え常に最善を模索して保育運営を行ってきたつもりです。しかし、近年はコロナの影響もあり、園児・保護者はもちろん、地域等との関わり方等、保育を考え直す機会が多くありました。
 そのような中で、今回、2回目の第三者評価を受けることとなり、評価調査者の方々には、時間をかけて丁寧なヒヤリングをしていただき、保育の振り返りをするいい機会となり、学びを深められた事に感謝しています。
 保育園が求められる姿を意識しながら園全体の質の向上を目指し、改善を求められる点については、今後の課題として取り組んでいきたいと思います。
 これからも、子どもも、保護者も、職員も、それぞれが尊重することが出来る、居心地の良い環境づくりを心がけて行きたいと思います。
■第三者評価結果
 
  別紙の「第三者評価結果」に記載している事項について公表する。