とちぎ福祉サービス第三者評価推進機構

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福祉サービス第三者評価結果


■第三者評価機関名
一般社団法人 栃木県社会福祉士会
■施設・事業所情報
名称 みらいのKaze保育園 種別 保育所
代表者氏名 佐藤朋子 定員(利用人数) 10
所在地 〒321-0605
那須烏山市滝田1772-1
TEL 0287-82-7376
■第三者評価の受審状況
評価実施期間 令和元年7月12日(契約日)~ 令和2年3月6日(評価結果確定日)
受審回数(前回の受審時期) 1回 (今回が初回)
■総評
◇特に評価の高い点
➀温かく落ち着いた、安心感のある保育
現況では、常勤換算で認可基準を上回る職員数が確保されているため、それぞれの職員において保育に対する余裕が感じられ、小規模という環境をうまく利用した余裕のある、そして安心感のある保育がなされています。

➁恵まれた自然環境を活かした保育への取組
周りは畑や田圃という田園風景の中に保育園は位置しています。その環境の中で、保育園は、同じ法人の経営する特別養護老人ホームと屋根を同じくして地域型事業所内保育所として設けられています。一歩外に出ると、キュウリやトマト、ナスにカボチャの野菜をはじめ、ミミズやカブトムシなどの虫やシラサギなどの鳥類、時にはタヌキや雉も見られます。職員自らも楽しみながら、小遠足や日常の散歩等での自然探索活動が行われています。子どもたちは、思う存分、自然を満喫する毎日を送っているようです。そのような恵まれた環境を園長・主任をはじめ多くの職員が積極的に保育に生かそうとしている姿勢は大いに評価されます。

➂風通しの良い職場環境
小規模という特性を活かしてか、職員間の意思疎通はとても良好です。また、職員のアンケートやヒアリングから、園長や主任の人柄と指導力によって、上下左右、人間関係の良い、そして風通しの良い職場環境が作られていることがわかります。

➃園長の指導力と課題に向けた積極的な取組姿勢
園長は、日常の保育現場業務に積極的にかかわり、園児一人ひとりの状況を把握するとともに、現場における業務実践を通して職員を細かく指導しています。職員には分け隔てなく接しており、風通しの良い職場環境が構築されています。また、園長は、保育園の持つ課題を職員との話し合いにより共有し、解決への道を計画的に進めています。具体的には、課題一覧表をキッチンに掲示し可視化を図り、半期ごとに振返り・見直しを実施することで実効性を上げています。課題解決に向けて、園長と職員が一体となった積極的な取組は十分評価できます。

◇改善を求められる点
➀保育室が一部屋しかない保育環境
ほふく室を兼ねた保育室が一部屋しかありません。保育室が一室しかないということの不便と不都合さは現場保育士の工夫と努力で何とか凌げているようですが、0から2歳児という、それなりに幅広い月年齢のレベルに沿った保育環境を整えるためにも、そして、日常保育において必要となる隔離や分離スペースの確保をはじめ、障害児の保育を考慮する場合にも、もう一部屋の確保の必要性は高いと思われます。立地的なことや予算的なことの困難さはあると思いますが、工夫と創意により、何とか改善の方向に向けて、より一層の努力をお願いしたいと思います。

➁より良い給食環境に向けて
基準的には自園調理の範疇ではあるのですが、園への給食は、同法人の高齢者施設の外注委託調理からの提供であるため、高齢者用の献立メニューが基になっています。園長と主任は栄養士や調理師と鋭意意思疎通を図り、園としての対子ども向けの給食要望を苦心しながら実現させているようですが、限界も感じているようです。そのため、現在、園として、より自前の給食に近づくための改善計画が進められています。子どもたちの給食環境がより豊かになることに期待しています。
■第三者評価結果に対する施設・事業所のコメント
開設5年目の節目の年に第三者評価を受審致しました。
膨大な数の評価項目に戸惑いはありましたが勉強会等を重ね、職員の意識も変化し保育の質の向上を目標に職員一丸となって取り組めたことは有意義なことでした。当園に足りないところ、改善すべきところ、更に伸ばしていけるところを客観的に確認できたことは今後の保育園運営に必ず役立てられるものと思います。ありがとうございました。
■第三者評価結果
 
  別紙の「第三者評価結果」に記載している事項について公表する。