とちぎ福祉サービス第三者評価推進機構

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福祉サービス第三者評価結果


■第三者評価機関名
一般社団法人 栃木県社会福祉士会
■施設・事業所情報
名称 栃木市はこのもり保育園 種別 保育所
代表者氏名 新井 久仁江 定員(利用人数) 128
所在地 〒328-0075
栃木県栃木市箱森町36-31
TEL 0282-23-4827
■第三者評価の受審状況
評価実施期間 令和4年8月1日(契約日)~ 令和5年2月28日(評価結果確定日)
受審回数(前回の受審時期) 2回 (平成29年度)
■総評
◇特に評価の高い点
①一人ひとりの子どもを受容し、子どもの状態に応じた保育を行っています。
 指導計画は年齢別に年4期に分けて子どもの健康状態、発達状態に応じた保育目標が立てられています。保育士は日頃の会話や表情から、子どもの気持ちを汲み取っています。毎日、クラス単位で子どもの様子について話し合う機会を持ち、朝礼や職員会議で子どもの様子を園全体で共有しています。複数担任制を取っており、週替わりで保育士の役割を変え偏った保育にならないように取組んでいます。障がいのある子どもに対しては、かかりつけ医や関係機関、専門職などと連携し、障害特性や対応方法の理解に努め、保護者の意見を取入れた支援に取組んでいます。
②子どもの健康管理を適切に行っています。
 子どもの健康管理は保健年間計画や各マニュアルに基づき行っています。保育士は毎朝の視診や健康チェック、毎月の身体測定を行っています。昼寝時の乳幼児突然死症候群チェックを0歳児全員に対して、5分毎に確認し記録しています。1歳児以降の園児に対しては、10分毎に確認しています。保育士は乳幼児突然死症候群に関してⅮⅤⅮを視聴し学ぶ機会を持っています。看護師が配置されており、子どもの健康状態や薬の投与などが看護日誌に記載されています。
③アレルギー疾患、慢性疾患等のある子どもについて、医師からの指示を受け適切な対応を行っています。
 市の公立保育園食物アレルギー対応マニュアルに基づき対応しています。「保育園のしおり」にアレルギー調査票を提出することが記載され、入園の時に子ども全員にアレルギーの有無の確認をしています。アレルギー疾患がある場合は、医療機関へ受診し生活管理指導表を提出してもらい個別面談を行っています。毎月の献立表は全員に配布し、乳幼児には離乳食献立表が配布されアレルギー対応児にはアレルギーカードを配布して保護者に確認した上で食事を提供しています。アレルギー対応児一覧表を作成し職員で共有しています。専用のトレーや食器、机、布巾を使用した取組みも行っています。慢性疾患などについては、児童票の健康記録に記載して職員周知を図っています。
◇改善を求められる点
①職員の就業状況や意向を把握し、働きやすい職場づくりに期待します。
 園長は職員の就業状況を勤務表や有給休暇取得状況、時間外命令報告などで定期的に確認し把握しています。また、日頃から職員に対して効率的業務に心掛けるよう声掛けし時間外勤務にならないよう指導しています。職員の悩みや相談は市の担当部門に窓口が設置されています。園においては、園長・主任保育士が対応していますが、職員が気軽に相談できる窓口の設置がありません。今後は職員が気軽に相談できる窓口を園内・園外に設置し、職員の心身の健康と安全の確保が行われることを期待します。
②子どものプライバシー保護に配慮した保育に期待します。
 「保育手帳」の子どもの人権に関するチェックリストの中でプライバシーに関することが記載されています。また、「保育における標準的な実施方法」の配慮の欄でプライバシーに関することが触れられています。今後は排泄や着替え、シャワーなど生活場面ごとに分けてプライバシーに関したマニュアルの整備を期待します。
③保護者が相談や意見を述べやすい環境の整備に期待します。
 保護者は朝夕の送迎時や電話などで園のクラス担任や主任保育士、園長に相談や意見をすることができます。相談する場所は事務所や保育室、多目的室が用意されています。受け付けた意見は子育て相談記録簿に記入され園長と主任保育士がチェックし、毎月、全職員に回覧されています。現在、事務所の入り口にご意見箱が設置されていますが、投函される件数も少ないため設置場所などの検討に期待します。
■第三者評価結果に対する施設・事業所のコメント
 今回で3度目の第三者評価となりました。評価されると思うと身構えがちですが、取り繕わずありのままを見てもらおうという気持ちで取り組みました。
 事前提出の書類をまとめる際、書類はあっても分かりにくいまとめ方になっていたりして、改善の余地を感じました。また、評価基準の資料は、園長・主任保育士だけでなく各クラスの職員にも分担し作成してもらいました。その過程で改めて調べたり話し合ったりして、出来ていることや不十分な点に気付くことができたことが最大の収穫でした。
 公立園のため園単独では改善できないと思っていたことも、これをきっかけにして同じ市内の園と話し合い、よりよい保育を目指していきたいと思います。
■第三者評価結果
 
  別紙の「第三者評価結果」に記載している事項について公表する。