とちぎ福祉サービス第三者評価推進機構

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福祉サービス第三者評価結果


■第三者評価機関名
特定非営利活動法人 アスク
■施設・事業所情報
名称 那須塩原市さくら保育園 種別 保育所
代表者氏名 久保田 みどり 定員(利用人数) 84
所在地 〒325-0042
栃木県那須塩原市桜町1-9
TEL 0287-62-0369
■第三者評価の受審状況
評価実施期間 令和3年8月2日(契約日)~ 令和4年1月6日(評価結果確定日)
受審回数(前回の受審時期) 3回 (2017年度)
■総評
◇特に評価の高い点
1 子どもの発想を受け止め、自主的な活動を引き出す保育
 戸外で過ごす時間を多く取り入れ、子どもたちの思いをくみ取りながら、いろいろな遊具で主
体的に遊べるよう環境を整えている。ドッジボールや長縄跳び遊びを楽しむ場面では、職員が子どもの発想を受け止め、みんなの意見を聴くなど調整しながらルールを決めたり、子どもがリクエストする遊び方ににこやかに応じ共に楽しむ姿が見られた。散歩や園外保育を通して自然に触れたり、異年齢児等との交流・地域の人々との触れ合いの場を設けるなどし、自主的に活動できる環境を整え、生活と遊びが豊かになるよう保育している。

2 感染症予防対策の取組と、保護者等と連携した健康管理 
感染症対応マニュアルに基づき、新型コロナウイルス感染症が発生した場合には速やかに適切な対処ができるよう職員研修を実施し、保護者等に「ほけんだより」で知らせている。特に、令和2年度からは新型コロナウイルス対策として、玩具・遊具・室内等の消毒及び子どもに対しては登園前の検温や、感染防止のための日常的な習慣づけなどが徹底して行われている。また、新型コロナウイルスのPCR検査を受けた場合の報告等、保護者等からの情報が常に得られるよう体制を整えている。健康診断・歯科検診・尿検査のほか眼科検診を実施し、保護者等と連携し日々の健康管理に反映させている。

3 保護者等との信頼関係の構築と子育て支援
職員は、日常的に保護者等に気軽に声掛けを行って、信頼関係を築くよう努めている。保護者等へのアンケートからは、関係性の良さを裏付ける記述が非常に多く見受けられる。職員は、子どもの送迎時や保育面談時等に、保護者等からの食事や排せつ、対人関係等についての相談に応じている。子どもの発達等についての悩みや相談を受けて、専門医の診察や何らかの育成支援が必要と判断される場合は、子ども・子育て総合センター及び市保育課と連携して、医療機関や関係団体等を紹介するなど、保護者の子育て支援に積極的に取り組んでいる。
◇改善を求められる点
1 職員の教育・研修体制の確立
 正職員は、市の研修計画に沿って、市職員としての研修を受けているが、会計年度任用職員には実施されていない。園長は、全職員向けの外部の保育関連の研修や講演等には、できるだけ参加するよう職員に呼びかけをしている。外部研修に参加した職員からは、結果を報告書により提出してもらい、職員に参考となる内容の場合は印刷して配付している。園としての内部研修は、「明るい職場づくり」や「保育所保育指針ハンドブック」の読み合わせ、「月案の立て方」についての勉強会等を実施しているが、明確な年間計画策定が十分でなく内容も物足りない。今後、内容や頻度を検討して年間研修計画を策定し、充実した園内研修にすることが必要である。更に、職員間の理解を深め勤務シフトの工夫等を行うことで、職員一人ひとりの教育・研修の機会を確保することが求められる。

2 保育の質の向上に向けた組織的・計画的な取組
 毎年度、園全体の保育状況の自己評価は、園長が定められた様式に沿って評価を行っているが、その結果は職員全体に周知されておらず、市保育課への提出もしていない。また、第三者評価は5年ごとに受審しているが、保育の質の向上に関する評価結果の分析・検討、課題等の把握や改善計画作成がなされておらず、その後の具体的・継続的な取組も十分ではない。今後、保育の質の向上に向けて、課題や問題点を文書化して職員全体で共有し、改善計画を立てた上で改善に向けてより積極的に取り組むことが求められる。

3 職員(保育士等)の資質と専門性の向上
全ての職員(保育士等)は、記録や各種会議での話合い等を通して、自分の保育実践の振り返りをしている。また、保育所保育指針に基づいた自己評価については、様式に則り全ての職員(保育士等)が毎年度実施してきたが、正職員は3年前の人事評価制度の導入により業績評価の中で保育内容についての自己評価を行うため、従来の自己評価の実施は見合わせている。しかし、保育所保育指針に基づいた自己評価は、職員(保育士等)個人の保育実践の改善や専門性の向上を図るとともに、園全体の保育の質の向上に繋げていくものであるため、全ての職員(保育士等)が実施することが望ましく、現在の取組についての見直しが求められる。
■第三者評価結果に対する施設・事業所のコメント
第三者評価を受け、各項目の課題点が明確になりました。組織の課題は、なるべく多くの職員で検討し共有しながら、改善計画を策定したいと思います。評価が高かった保育については、計画や目標、日頃の取組み等を保護者や外部に発信し、地域との交流を広げ、より良い保育園を目指していきます。
■第三者評価結果
 
  別紙の「第三者評価結果」に記載している事項について公表する。