とちぎ福祉サービス第三者評価推進機構

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福祉サービス第三者評価結果


■第三者評価機関名
特定非営利活動法人 アスク
■施設・事業所情報
名称 栃木市いわふね保育園 種別 保育所
代表者氏名 平井 正子(園長) 定員(利用人数) 105
所在地 〒329-4307
栃木県栃木市岩舟町静5133-1
TEL 0282-55-7900
■第三者評価の受審状況
評価実施期間 令和元年7月19日(契約日)~ 令和2年2月18日(評価結果確定日)
受審回数(前回の受審時期) 2回 (平成26年度)
■総評
◇特に評価の高い点
〇子どもを尊重した保育への取組
保育理念に「子ども一人ひとりの人格を尊重し、すこやかな成長、発達を図る」と明文化されている。職員は日々の保育の中で子ども一人ひとりの気持ちを受け止め尊重した保育に取り組んでいる。人権保護マニュアルが作成されており、子どもの人権を守るためのチェックリストを利用して、年2回振り返りを実施している。人権啓発DVDを用いて職員研修を実施したり、子どもの年齢に合わせた内容のDVDを職員と子どもが一緒に視聴し人権について考える機会が設けられている。

〇子どもの自立心を育てる取組
子ども一人ひとりが発達段階に合わせ「自分でやろう、自分できる」という気持ちを育めるよう保育園全体で情報を共有し連携して援助を行っている。保育士は常に子どもの言葉や態度から気持を受け止め、自分で考え表現できるよう声かけをしている。また子ども同士で助け合うことや、トラブルを解決できるよう見守ることを大切にしている。

〇日々の子どもの健康管理
子どもの健康管理は年間保健計画や健康管理マニュアルに基づいて行われている。全園児の健康状況は、連絡帳と健康観察票により毎日家庭と連携を行い、年度末には予防接種や既往歴の状況等を再確認している。睡眠時には年齢に合わせた項目で点検・記録を行い、服薬が必要な場合は看護師と共に事務室で投薬し管理している。体調不良時は園の対応やその後の状況を保健日誌に記録している。また飲み込みや噛むことを育てるため、口腔体操(あいうべー体操)等を発達に合わせ取り入れている。
◇改善を求められる点
〇質の向上に向けた取組が組織的・計画的に行われ園全体で評価・見直しをする仕組みづくり
年間行事計画は前年度の反省を基に職員会議で検討して決定している。各行事の詳細な計画は毎月の職員会議で検討して決定し、実施後は反省会を持ち課題等を記録している。園長の自主性を重んじる指導方針の下で、職員は自ら考え、協力しながら保育の質の向上に向けた取組を行っているので、今後は、各クラス会議の振り返りを職員会議に持ち寄り、全体の振り返りとして次年度の事業計画に活かすなど、組織的・計画的な取組を園全体で継続的に実施することが期待される。

〇アセスメントとそれに基づく指導計画策定のマニュアルの再検討
入園時には手順に沿って子どもの発達や生活状況を把握している。入園後は日常の保護者との関わりの中で個別の具体的なニーズの把握を行っているが、手順や記録方法は定められていない。3歳未満児と支援の必要な子どもには個別計画が立てられているが、3歳以上児については子どもや保護者等の意向の記録が明確になっていない。今後は個別の指導計画とクラス等の指導計画が相互に関連性をもって作成されるよう、アセスメントの手順と様式を定めることが望まれる。

〇専門性向上に向けた職員一人ひとりの研修成果の評価・分析と記録の管理
階層別研修・職種別研修・テーマ別研修等の外部研修について、年度当初に決められる場合は年間研修計画を作成している。また、それ以外の外部研修については事前に回覧して参加を促している。研修に参加した職員は復命書等を作成し、必要に応じて会議等で他の職員に伝えている。しかし、外部研修や内部研修の参加者について研修成果の評価・分析が行われていないので、今後は職員一人ひとりの研修履歴記録を作成して評価等も記録し、次年度以降の職員一人ひとりの研修計画立案に活かしていくことが望まれる。
■第三者評価結果に対する施設・事業所のコメント
今回の第三者評価を受審し、園内において職員とともに協力体制のもと日々取り組みを進めている中で、改善を必要とされる点等のアドバイスを受け、何か新たなことを始めるのではなく、現在行っていることにプラスαしていくことで改善されていくという気付きもあった。また逆に、スムーズに進められている点としても知ることができ、励みにもなった。課題とされたことは職員間で共有し、さらなる質の向上や、信頼の獲得に向け取り組みを行っていきたいものである。
■第三者評価結果
 
  別紙の「第三者評価結果」に記載している事項について公表する。