とちぎ福祉サービス第三者評価推進機構

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福祉サービス第三者評価結果


■第三者評価機関名
株式会社 アールピーアイ栃木
■施設・事業所情報
名称 児童養護施設 泗水学園 種別 児童養護施設
代表者氏名 谷 たま江 利用人数(定員) 50
所在地 〒326-0004
足利市樺崎町543
TEL 0284-43-0864
■第三者評価の受審状況
評価実施期間 平成29年10月3日(契約日)~ 平成30年3月14日(評価結果確定日)
受審回数(前回の受審時期) 2回 (平成25年度)
■総評
◇特に評価の高い点
1 子どもの自主性を尊重した支援が行われています。
本園には「やまなみ会」と称する子どもの自治組織があり、毎年4月の総会や休暇前等に会議が開催され、イベント運営などについて話し合いが行われ、「水風船遊び」や「バーベキュー大会」、「肝試し大会」などが「やまなみ会」主催で実施されています。
本園では園が定めた生活におけるルールがあります。それを踏まえ、子ども達の話し合いによって、ルールの緩和等が容認されています。例えばゲーム遊びを行う時間については、曜日や時間帯を区切った中で緩和されるユニットもあります。
「本園の主体は子どもであり、自治を尊重し、自ら啓発し成長できる」という、園の運営理念の一部が現れているように思われます。

2 「ペナルティ」から「良い方を評価する」考えへ大きな方針転換を図っています。
問題を起こした子どもに対し、「自室謹慎」などの措置が職員の話し合いによって決定されてきました。これは、ルールを守り生活する子どもとの差別化といった考えをもとに措置されてきたものと考えられています。
しかし、この「ペナルティ」を判断する方法に職員からも疑問があがっており、「良い方を評価する」考えへと検討が行われようとしています。職員だけではなく、子どもの意見も聞きながら、どのような判断基準を設けるか、今後の議論に期待が持たれます。

3 活発な地域との交流を行っています。
本園の地域交流事業として、7月に実施する「納涼祭」や12月に行われる「もちつき大会」があり、多数の地域の方や関係者の参画のもと、園庭広場で盛大に行われています。また、通学路や園周辺の清掃を行う「奉仕活動」や、「赤い羽根街頭募金」においても地域社会とのつながりを得ながら実施されています。その他、地元自治会、育成会活動には、積極的に参加しています。
さらに、地域の住民や退職教員からなる「学習ボランティア」の方がおり、毎週火曜日の18:45~19:30の間、5~6人が来て指導等いただいたり、足利花火大会や足工大わたらせ祭への招待を受けるなど、地域との交流活動を活発に行っています。
本園は、地域組織の活動に積極的に参加、交流することで、地域の一員であることの自覚と責任の意識を育んでいます。

◇改善を求められる点
1 理念、基本方針を改めて整理するとともに、理解を深める活動が望まれます。
平成25年度に見直しが行われ、現在の運営理念、基本方針が設定、明文化されました。児童福祉の理念に根ざし、「時代の担い手にふさわしい児童の自立・支援をめざして」を理念に、9つの基本方針が掲げられています。
この運営理念とは別に、養育の基本方針が掲げられ、明文化されています。これらの理念、方針は支援マニュアルに綴られていますが、館内に掲示されることがなく、また、園長による職員、入所者に対し説明を行うなどの周知活動については残念ながら、積極的に行われている様子がうかがわれません。
運営理念・方針と養育の基本方針との2つの基本的な理念・方針が掲げらていることも本施設の理念・基本方針を不明瞭にしているところがあり、改めて理念・方針を整理するとともに、その理解を深める活動に取り組むことが望まれます。

2 「小規模化及び家庭的養護推進計画」をもとに、全体的な将来ビジョンを掲げる中長期計画の策定が望まれます。
平成25年度に実施した第三者評価においても、中長期計画の策定が課題として挙げられています。その後、計画期間を平成27年度~41年度とする15か年計画の「小規模化及び家庭的養護推進計画」を策定しています。
この計画は社会的養護の課題に対応し、小規模化、地域化、また家庭的環境の中での養護を推進する計画であり、この計画をもとに、さらに全体的な施設の将来ビジョンが掲げられることが望まれます。今回の職員アンケート調査結果においても、中長期計画が「できている」との評価の「a」の回答率は低く、今後の計画策定が求められています。

3 子ども一人ひとりに向き合った組織としての支援が望まれます。
各担当職員が、子ども一人ひとりの状況等に応じて支援計画を作成し、関係機関等との調整のもと、支援が行われています。しかし、子どもの置かれている状況や問題を把握し、意向を確認等していくために、個別面談は重要であると考えますが、今年度は人員不足を理由に行われていない状況となっています。
職員が個人として面談を行うのではなく、組織としてしっかりと個人面談を位置づけ、子ども一人ひとりに適した支援につなげられるよう、取り組みの改善が求められます。
■第三者評価結果に対する施設・事業所のコメント
第三者評価を受審することで、施設としての役割を再認識できました。
施設全体を客観的に見つめ運営をしていくこと。児童個々を見つめながら処遇支援をすることを再確認し、職員で取り組むこと。また、施設の理念や基本方針・将来的な展望・児童へのさまざまな思いを全職員で共有することの難しさと必要性も認識しました。
評価結果を真摯に受け止め、全職員が一丸となって、児童の最善の利益を目指し、健全育成と安心・安全な生活を継続して提供支援して行きます。
■第三者評価結果
 
  別紙の「第三者評価結果」に記載している事項について公表する。